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広島市や県、抗議文 米、また新型核実験

 米国が新たなタイプの核実験を実施していたことを受け、広島市や広島県、廿日市市は30日、東京の米国大使館を通じ、オバマ大統領宛ての抗議文を送った。

 広島市の松井一実市長はオバマ氏が2009年のプラハ演説で訴えた「核兵器のない世界」について「実現への決意に疑念を抱く」と指摘。「被爆者のつらく悲しい体験や平和への思いを理解してほしい」と訴えた。

 湯崎英彦知事は「世界に大きな落胆と不信感を与える」と強調。「核兵器廃絶に向けて高まりを見せる国際社会の動きに水を差す」と批判した。

 廿日市市の真野勝弘市長は「核兵器の維持を肯定する実験を繰り返すことに強い憤りを覚える」とし、核兵器廃絶に先導的な役割を果たすよう求めた。(田中美千子、村上和生)

(2013年10月31日朝刊掲載)

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