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米軍機騒音 旭で調査 島根県議会総務委 住民らから聞き取り

 島根県議会総務委員会は26日、米軍機が原因とみられる騒音問題について浜田市旭町で聞き取り調査をした。市職員が県西部の騒音被害の現状について「増加傾向にある」と説明。認定こども園の関係者は「子どもが怖がっている」と実態を報告した。

 同委員会の委員と地元選出の県議計7人が参加。同市旭支所では市職員が、県西部5市町で記録した70デシベル以上の騒音回数について説明。2015~19年は800回台で推移していたが、20年は1245回、21年は1384回に増えたと報告した。町内で撮影された低空飛行の動画も再生し、70デシベルの騒音を体感した。

 近くの認定こども園あさひ子ども園では佐々木美加園長と保育教諭が「ドカンと雷が落ちるような音がした」「1歳児が『ひこうき、こわい』と泣いていた」などと話した。

 聞き取り調査を終え、吉田雅紀委員長は「米軍機が非常に近くで活動している状況を再認識した。特に子どもの成長にとって深刻。県議会に何ができるか、住民と一緒に考えていきたい」と話した。(梨本晶夫)

(2022年4月27日朝刊掲載)

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