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チェルノ原発事故36年 脱原発と核廃絶 座り込みで訴え

 旧ソ連のチェルノブイリ原発事故から36年となった26日、広島県原水禁と県平和運動センターが広島市中区の平和記念公園で、脱原発と核兵器廃絶を訴える座り込みをした。ウクライナに侵攻したロシア軍が同原発を一時制圧していたことを踏まえ、核関連施設が武力攻撃の対象となることに懸念を表明した。

 被爆者たち約60人が参加した。雨天の中、「原子力政策の転換を求める」などと記した横断幕を掲げ、正午過ぎから約30分間座り込んだ。県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(80)は、放射線被害をもたらす核について「私たち人類と共存できない」と強調した。

 参加者は「核物質は兵器であるか否かを問わず軍事的にも大きなリスクをもたらす」などと指摘したアピール文を拍手で採択した。

(2022年4月27日朝刊掲載)

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