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戦没者の位牌 検索HP制作 尾道遺族会 西国寺の3000人 次代に

 広島県尾道市の尾道遺族会は、西国寺(西久保町)の英霊殿にある戦没者約3千人の位牌(いはい)の位置などを検索するホームページ(HP)を制作した。遠方や若い世代の遺族にも確認してもらい、記憶の伝承につなげる。

 位牌は10の棚に階段状に安置されている。HPには「久保・長江・土堂」などの地区名、棚の番号を記し、位牌の位置を数字で示した。名前の五十音で検索する。戒名は記していない。

 英霊殿は1953年に完成し、遺族会が現地で慰霊祭を毎年開いてきた。参拝者はこれまで、棚の下にある紙の配置表を頼りに位牌を探していた。配置表の字がかすれ、銘板の設置も検討したが、定期的に訪れる遺族以外にも見てもらおうとHPの制作を決めた。

 遺族会の柿本和彦副会長(59)は「孫やひ孫の世代が帰省時などに参拝するきっかけになれば」とする。英霊殿への立ち入りは寺の許可が必要。同寺☎0848(37)0321。HPはhttp://eireiden.starfree.jp/(森田晃司)

(2022年4月28日朝刊掲載)

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