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デビュー20年 元ちとせ公演 三原で15日

 今年、デビュー20周年を迎えた歌手の元ちとせが5月15日、三原市の三原リージョンプラザでコンサートを開く。コロナ禍でライブ活動がままならなかった自身にとって今年初めての有観客ライブ。元は「観客が満腹になるくらいの歌声を届けたい」と張り切る。

 2002年に「ワダツミの木」でデビュー。現在は生まれ育った鹿児島県奄美大島で暮らしながら音楽活動を続ける。こぶしを利かせた独特の歌声で、メッセージ性のある曲を数多く歌ってきた。そうした歌手活動を方向付けたのは、デビュー間もない頃に訪れた広島だという。

 絶望と悲しみの中で再生してきた広島の人々の思いに触れ、「私の歌を受け取った人たちが何かを考えるきっかけになれば」。その思いは20年を経ても変わらず、原爆で犠牲になった少女を題材とした「死んだ女の子」も歌い続ける。

 4月には新曲「船を待つ」を配信でリリース。7月には14年ぶりのオリジナルアルバムを予定する。「これからもいいペースで、自分を見失うことなく歩んでいきたい」

 三原公演は午後6時開演。4500円。三原リージョンプラザ☎0848(64)7555。(里田明美)

(2022年4月30日朝刊掲載)

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