×

ニュース

米新型核実験、実施は9月12日 広島の原爆資料館が監視時計リセット

 米国が核兵器の性能を調べるための新たなタイプの核実験を9月12日に実施していたことが分かり、広島市中区の原爆資料館は31日、東館1階ロビーの地球平和監視時計に表示している最後の核実験からの日数を「120」から「49」にリセットした。

 2001年8月6日に設置した時計は、各国が核実験をするたび抗議の意味を込めて表示をリセットしており、今回で20回目。前回は、米国が5月15日に同じタイプの核実験をしたことに伴うリセットだった。

 スイッチを操作した志賀賢治館長(61)は「4月に就任してから半年余りで、既に2度もこの作業をした。これを最後にしたい」と米国を非難した。

 米エネルギー省傘下の核安全保障局(NNSA)によると、核実験はニューメキシコ州のサンディア国立研究所で、強力なエックス線を発生させる特殊装置「Zマシン」を使って実施。NNSAは10月30日までに公式ホームページで7~9月に核実験を実施したことを明らかにした。実施日は中国新聞の取材に9月12日と回答し、判明した。(田中美千子)

(2013年11月1日朝刊掲載)

年別アーカイブ