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避難民の託児所 演奏会で後押し 5日中区 エリザベト音楽大講師が企画

ポーランドの活動に寄付

 ウクライナからの避難民向けの託児所を隣国ポーランドにつくる活動を支援するチャリティーコンサートが5日、広島市中区鶴見町の日本福音ルーテル広島教会である。エリザベト音楽大(中区)非常勤講師でピアニストの土井由美子さん(54)=東区=が企画。ロシアのウクライナ侵攻以来、ポーランド国内で避難民のサポートに奔走する男性の取り組みへの寄付に入場料全額を充てる。(新本恭子)

 男性は沖縄県出身でポーランド南部の都市カトウィツェに住む東優悟さん(25)。ウクライナの人たちを自宅に受け入れ、避難所にも物資を届けている。テレビで東さんの活動を知った土井さんは「自分も何かしたいと突き動かされた」。コンサートでは賛同するクラリネットやユーフォニアムの奏者と、モーツァルトやショパンの曲を奏でる。

 東さんは託児所「ウクライナ難民子どもの家」の今月開設を目指し、現地の非政府組織(NGO)と連携して交流サイト(SNS)で支援金を募っている。「託児所があれば、母親は安心して働きに出られる」と話す東さん。子どもたちの父親はウクライナに残っているとして「母親の生活が安定すれば、戦地から家族を思う父親の不安も少しは和らぐ」と支援を呼びかける。託児所自体が避難民の雇用の場になることも視野に入れる。

 コンサートは午後1時からと4時からの2回。入場料各回2千円。4日までにメールに名前と住所、電話番号を書いて申し込む。問い合わせは☎090(6632)3156。申し込みのメールアドレスはkoyukesuzuki@yahoo.co.jp

(2022年5月3日朝刊掲載)

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