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被爆アオギリ東京ですくすく 現地団体 市長に報告

 広島市から譲り受けた被爆アオギリ2世の苗を地元の公園に植えた東京都東大和市の市民グループ「スプリングユネスコクラブ」の関係者が31日、広島市役所に松井一実市長を訪ね、植樹から2年8カ月を経過した木の成長を報告した。

 同クラブは東大和市の学習塾の生徒や職員たち約30人がメンバーで、平和作文コンクールを開くなどしている。2011年2月、平和記念公園(中区)の被爆アオギリの種から芽吹いた苗を譲り受け、米軍の空襲を受けた旧日立航空機の変電施設が残されている都立東大和南公園に植えた。現在約3メートルの高さに育っている。

 同クラブの岡田弘行最高顧問(60)は木の成長を記録した写真を見せ、「子どもたちに平和のメッセージが伝わっている」と話した。松井市長は「アオギリに込められた被爆者の核兵器廃絶の思いを共有してほしい」と願っていた。(新山京子)

(2013年11月1日朝刊掲載)

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