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本紙創刊130周年式典 新時代開く指針公表

 中国新聞社は9日、創刊130周年を記念する式典を広島市中区の中国新聞ビルで開いた。本社やグループ会社の役員や社員、販売所でつくる中国会連合会の役員たち約170人が参加。新たな時代を切り開くために社員たちが心がけるバリュー(行動指針)を初めて公表し、地域とともに未来をつくる担い手になる決意を共有した。

 岡畠鉄也社長はあいさつで、ロシアによるウクライナ侵攻を挙げ「戦争の陰には必ず言論の封殺がある。これまで以上に強く核兵器廃絶への声を上げなければならない」と強調。行動指針として「変化と挑戦を楽しんでいるか」「多様性を創造の力にしているか」「地域とつながり、地域をつなげるプレーヤーか」「昨日より信頼できる自分か」の四つのフレーズを示し「日々自問し、誠実に行動してほしい」とした。

 続いて山本慶一朗社主兼取締役がデジタル技術を基に新たなニーズをつかみ、ビジネスを生み出すDX(デジタルトランスフォーメーション)の具体的な取り組みを発表。中国新聞デジタルのアプリ開発や販売業務のデジタル化を挙げ、目指す方向性を「中国新聞DX宣言」にまとめた。

 節目の年に当たり中国新聞社では今年1月、果たすべきミッション(使命)として「確かな情報でこのまちを守り、力づけ、おもしろくする」、ビジョン(将来像)として「このまちの未来をともに創造する地域応援企業グループに進化する」を掲げた。今回の行動指針では使命や将来像の実現に向け、社員たち一人一人が推進力や原動力となる心構えを示した。(加納亜弥)

(2022年5月10日朝刊掲載)

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