×

社説・コラム

平和のメッセージ 今こそ FF開幕時「花ぐるま」歌唱 佐々木リョウさんに聞く

笑顔の大通り 特別な一日

 三次市在住のシンガー・ソングライター佐々木リョウさん(34)は、3日に広島国際会議場(広島市中区)であった第45回ひろしまフラワーフェスティバル(FF)のオープニングでテーマソング「花ぐるま」を歌った。ギター一本で初の大役を務めた佐々木さんに、歌声に込めた思いを聞いた。(聞き手は石川昌義)

  ―新型コロナウイルス禍で有観客は3年ぶり。出演をどう振り返りますか。
 歌い出しに「ひたむきに、前を向いて、一歩ずつ歩んでいる全ての人に、国際平和都市・広島から愛を込めて」と語り掛けた。FFは広島と世界を結ぶ平和と花の祭典。ロシアとウクライナで戦争が現実になった今こそ、FFのメッセージを発信するタイミングだと思った。

  ―佐々木さんにとってFFはどのような場ですか。
 平和大通りが笑顔の波で埋まる非日常はアーティストにとって特別な一日。音を奏でると、自然に人が集まり、輪ができる。来年こそ、コロナ禍前のようなFFの舞台に立ちたい。

  ―「花ぐるま」のオープニング歌唱はアイドルグループSTU48の予定でしたが、メンバーのコロナ感染で急きょ、出演が決まりました。どのような心境でしたか。
 三次で田植えの準備をしていた時に出演依頼があり、本当に驚いた。「花ぐるま」には「みんなみんな平和のなかま」という歌詞がある。舞台に立てなかったSTU48の皆さん。客席の皆さん。テレビやネット配信でFFを楽しんだ皆さん。みんなが「平和のなかま」だと思っている。

(2022年5月11日朝刊掲載)

年別アーカイブ