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広島市長が締約国会議出席 渡航日程発表

 平和首長会議の会長を務める広島市の松井一実市長は6月21~23日にオーストリア・ウィーンで開催予定の核兵器禁止条約第1回締約国会議に出席するため、同19~25日の日程で同国に渡航する。広島市中区の広島平和文化センターが10日、発表した。

 ウクライナに侵攻したロシアが核兵器の使用を示唆する中、松井市長は同会議でスピーチする機会を確保し、核兵器の脅威や廃絶を国際社会に訴えることを目指している。ホスト国オーストリア政府当局者は、被爆地である広島、長崎両市の市長が発言する機会を設ける意向を表明している。

 松井市長は同会議のほか、開幕前日の20日に現地で予定されている「核兵器の非人道性に関する国際会議」にも出席する方針でいる。国連や各国政府関係者との面会、平和首長会議の関係者が集う会合の実現も目指す。

 一方、日本政府は過去3回参加してきた非人道性会議の出席は「検討中」とし、締約国会議へのオブザーバー参加には慎重な姿勢を示し続けている。(小林可奈)

(2022年5月11日朝刊掲載)

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