8・6式典 参列増へ調整 広島市 コロナ感染状況を考慮
22年5月11日
広島市が今年の8月6日に開く平和記念式典について、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて規模を大幅に縮小した2020年と21年に比べ、参列人数を増やす方向で最終調整していることが10日、分かった。新型コロナの「まん延防止等重点措置」が3月下旬に解除されるなどの感染状況を踏まえたとみられる。
市は新型コロナ禍前までは例年、1万1500席を会場の平和記念公園(中区)の芝生広場に並べていた。被爆75年の節目だった20年は参列者席を例年の1割以下に削減した。参列者は全国の都道府県遺族代表や各国大使たち招待者に限定し、訪れた人が自由に座れる4600の一般席や全国から平和学習で訪れる小中学生たちの3千席は設けなかった。21年も同様に縮小し、参列者は両年とも800人を下回った。
今年の開催規模などについて、市は関係団体に意見照会しながら調整を進めており、近く詳細を正式に発表するとみられる。
式典は原爆死没者の慰霊と世界平和の実現を祈るのが目的で、1947年に前身の「平和祭」として始まった。これまでに中止となったのは朝鮮戦争の影響を受けた50年だけとなっている。新型コロナの感染拡大前は例年、約5万人が国内外から訪れていた。(明知隼二)
(2022年5月11日朝刊掲載)
市は新型コロナ禍前までは例年、1万1500席を会場の平和記念公園(中区)の芝生広場に並べていた。被爆75年の節目だった20年は参列者席を例年の1割以下に削減した。参列者は全国の都道府県遺族代表や各国大使たち招待者に限定し、訪れた人が自由に座れる4600の一般席や全国から平和学習で訪れる小中学生たちの3千席は設けなかった。21年も同様に縮小し、参列者は両年とも800人を下回った。
今年の開催規模などについて、市は関係団体に意見照会しながら調整を進めており、近く詳細を正式に発表するとみられる。
式典は原爆死没者の慰霊と世界平和の実現を祈るのが目的で、1947年に前身の「平和祭」として始まった。これまでに中止となったのは朝鮮戦争の影響を受けた50年だけとなっている。新型コロナの感染拡大前は例年、約5万人が国内外から訪れていた。(明知隼二)
(2022年5月11日朝刊掲載)