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核廃絶・平和実現 「重要性高まった」 アイスランド大使、広島市長訪問

 北大西洋条約機構(NATO)の加盟国であるアイスランドのステファン・ホイクル・ヨハネソン駐日大使が12日、広島市役所に松井一実市長を訪ね、ロシアのウクライナ侵攻が続く中での核兵器廃絶や平和の実現について意見を交わした。

 ヨハネソン大使は、ロシアが核兵器使用を示唆していることなどを踏まえ「広島の平和への取り組みの重要性が高まっている」と強調した。松井市長は「戦争や核兵器のない社会という理想への道のりは厳しいかもしれないが、近づく努力をすることが今こそ大切だ」と述べた。また自身が会長を務める平和首長会議の加盟都市増加に協力を求めた。

 大使は昨年4月に就任し、初めて広島市を訪れた。平和記念公園(中区)の原爆資料館を見学し、原爆慰霊碑に献花。被爆者の証言にも耳を傾けた。(小林可奈)

(2022年5月13日朝刊掲載)

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