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出身著名人と広島の今 写真家の三浦さん、吉川晃司さん撮影 「ミウラヒロシマ」 地元で初 今夏企画展

 広島市出身で国内外の著名アーティストを撮り続けている写真家三浦憲治さん(72)=東京都文京区=が今夏、広島市中区で写真展を開く。「ミウラヒロシマ」と題し、広島出身のアーティストや広島の街を撮影した作品を並べる。展示準備のため、このほどコンサートで古里の広島を訪れた歌手吉川晃司さん(56)の撮影に臨んだ。

 三浦さんは、これまで広島出身の矢沢永吉さんや奥田民生さんをはじめ、バンドのレッド・ツェッペリン、クイーンら国内外の著名アーティストを数多く写真に収めてきた。「ミウラヒロシマ」は「三浦が撮る広島」の意味で、今の広島の面白さを伝えるのが狙いだ。東京で2014年から毎年開いてきた写真展の広島初開催となる。

 吉川さんとは、1984年の最初のアルバムジャケットの撮影をして以来、交流が続く。今月5日、原爆ドーム付近や比治山公園、旧陸軍被服支廠(ししょう)近くで撮影した。比治山公園は吉川さんにとって、小学校時代のボーイスカウトや中高校時代の部活動で何度も訪れた場所。三浦さんは、風景に溶け込んでポーズを決める吉川さんを連写した。

 三浦さんは、吉川さんのほか、昨年末に故郷の呉市へUターンしたユニコーンの川西幸一さん(62)も撮影。企画展では今回の撮り下ろしに加え、これまで東京で展示してきた作品からも選んで出展する。三浦さんは「2022年の広島の街の記録。ポップな広島を詰め込みたい」と話している。

 「ミウラヒロシマ」は7月29日から8月7日まで、中区のパセーラ広島で開く。(里田明美)

(2022年5月13日朝刊掲載)

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