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「広島本大賞」 8作品をノミネート 来月から地元書店でフェア

 広島県内の書店員たちが、地元ゆかりのお薦め本を選ぶ第12回「広島本大賞」のノミネート作品が決まった。8月上旬に大賞を発表する。

 ノミネートされたのは、地元作家の歴史小説や、家族の被爆体験を基にしたミステリー小説の翻訳本、河井克行元法相夫妻の大規模買収事件を追った中国新聞取材班のノンフィクションなど8作品。昨年度に発売された広島関連の新刊の中から、書店員や雑誌編集者たち10人が先月に開いたオンライン審査会で選んだ。

 実行委員会代表を務める啓文社西条店の三島政幸店長(54)は「どれも力作で非常に読み応えがある」と強調。6月から、県内の主な書店でノミネート作品のフェアを開く。(桑島美帆)

<第12回広島本大賞候補作>(敬称略)

稲田幸久「駆ける 少年騎馬遊撃隊」(角川春樹事務所)
時武里帆「護衛艦あおぎり艦長 早乙女碧」(新潮社)
中国新聞「決別 金権政治」取材班「ばらまき 河井夫妻大規模買収事件全記録」(集英社)
原田クンユウ「太陽の破片」(南々社)
平原直美「ヒロシマ・ボーイ」(小学館)
藤井基二「頁(ページ)をめくる音で息をする」(本の雑誌社)
堀川恵子「暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ」(講談社)
宮嶋貴以「ほくほく広島ごはん 割烹(かっぽう)ダイニング花桃の細腕繁盛記」(KADOKAWA)

(2022年5月14日朝刊掲載)

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