1万6000冊 譲渡会にぎわう 広島国際会議場 きょう・来月も
22年5月16日
広島国際会議場(広島市中区)の旧国際交流ラウンジで、貸し出し用だった図書約1万6千冊の無償譲渡会が13日、始まった。1人50冊まで自由に持ち帰ることができ、初日は707人の市民たちでごった返した。14日と6月1、4日にもある。
午前10時に始まった譲渡会はスタート前から長い列ができ、スーツケースや大きな袋を持つ人が目立った。日本語約6千冊、外国語約1万冊の本が並んだ会場で、訪れた人たちは熱心に見定めながら好みの本を探していた。
開始30分前から双子の娘と並んだというデミアン・コルドバさん(34)=南区=は「子どもの絵本と自分用のノンフィクション27冊を見つけた」と満足そう。小学校教諭渡辺楓(かえで)さん(29)=安佐南区=は「残ってしまうのはもったいない。本に寿命はないので、いろんな場所で役に立ってほしい」と話した。
1989年の国際会議場開館に合わせオープンした国際交流ラウンジでは、購入や市民の寄贈で約2万冊の本が集まっていた。今年2月末にラウンジが閉鎖され、約4千冊は図書館や学校などに引き取られたが、1万6千冊は残っていた。
譲渡会の初日を終え、市国際化推進課によると、日本語の本が少なくなっているという。残る3日間も午前10時~午後4時を予定している。(加納亜弥)
(2022年5月14日朝刊掲載)
午前10時に始まった譲渡会はスタート前から長い列ができ、スーツケースや大きな袋を持つ人が目立った。日本語約6千冊、外国語約1万冊の本が並んだ会場で、訪れた人たちは熱心に見定めながら好みの本を探していた。
開始30分前から双子の娘と並んだというデミアン・コルドバさん(34)=南区=は「子どもの絵本と自分用のノンフィクション27冊を見つけた」と満足そう。小学校教諭渡辺楓(かえで)さん(29)=安佐南区=は「残ってしまうのはもったいない。本に寿命はないので、いろんな場所で役に立ってほしい」と話した。
1989年の国際会議場開館に合わせオープンした国際交流ラウンジでは、購入や市民の寄贈で約2万冊の本が集まっていた。今年2月末にラウンジが閉鎖され、約4千冊は図書館や学校などに引き取られたが、1万6千冊は残っていた。
譲渡会の初日を終え、市国際化推進課によると、日本語の本が少なくなっているという。残る3日間も午前10時~午後4時を予定している。(加納亜弥)
(2022年5月14日朝刊掲載)