×

ニュース

平和への支援 広島から訴え ウクライナの国民的歌手 知事と面会

 ウクライナの国民的歌手チーナ・カーロリさんが15日、広島県庁を訪れ、湯崎英彦知事と面会した。ロシアによる軍事侵攻が続く母国の現状への理解を求め、支援を呼び掛けた。

 カーロリさんは湯崎知事に「ロシアの暴力が続けばさらに多くの命が失われると、平和の中心である広島から訴えたい。日本人の勇敢な支援が世界への力強いメッセージになる」などと協力を求めた。湯崎知事は「できる限り支援をしたい」と応じ、避難民のさらなる受け入れに努めると伝えた。

 2月下旬にウクライナを脱出したカーロリさん。世界各地で軍事侵攻に反対するデモなどに参加してきた。面識のある楽天グループ(東京)の三木谷浩史会長兼社長の呼び掛けで、今月10日から16日までの予定で日本に滞在している。

 15日は平和記念公園(広島市中区)も訪問。原爆資料館を見学後、記者団の取材に「ヒロシマの悲劇がまた繰り返されるかもしれないと思うと心が痛む。ウクライナだけでなく、世界の平和を祈っている」と力を込めた。(堅次亮平)

(2022年5月16日朝刊掲載)

年別アーカイブ