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　日本維新の会は１８日、憲法に自衛隊を明記する９条改正の「条文イメージ」を発表した。戦争放棄を定めた１項、戦力不保持と国の交戦権否定をうたった２項を残し、「９条の２」を新設する。「自衛のための実力組織としての自衛隊を保持する」と記すという。

　藤田文武幹事長は記者会見で「自衛隊違憲論を解消するため」と狙いを説明。夏の参院選の公約には９条改正に加え、防衛力は必要最小限に限るとする規定の見直しを盛り込む考えを示した。ロシアによるウクライナ侵攻に触れ「安全保障環境を考え直さなければならない」と訴えた。

　公約には、日本国内に米国の核兵器を配備し共同運用する「核共有」政策を含む拡大抑止の議論開始も記す。被爆地広島の有権者に向けては「核戦争や核の行使を避けるために議論する必要がある。丁寧に訴えていきたい」と述べた。（山本庸平）

（２０２２年５月１９日朝刊掲載）