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公明「G7 広島開催を」 山口代表が提言書 首相「検討したい」

 公明党の山口那津男代表は18日、官邸に岸田文雄首相(広島1区)を訪ね、2023年に日本である先進7カ国首脳会議(G7サミット)を被爆地広島で開くよう求めた。ウクライナを侵攻したロシアが核兵器による威嚇を続ける中、被爆の惨禍を国際社会に発信する必要性を強調。首相は「検討したい」と応じた。

 ウクライナ情勢を踏まえまとめた緊急提言書に盛り込み、首相に渡した。唯一の戦争被爆国として「各国の政治指導者に被爆の悲惨さを訴え続ける」よう求め、広島をG7サミットの舞台とすべきだとした。

 広島市のほか福岡市、名古屋市が誘致を表明しており、政府は6月下旬にドイツであるG7サミットまでに開催地を決める構えだ。

 山口氏は報道陣に「(広島開催は)核兵器保有国と非保有国の相互理解を深める絶好の機会になる」と強調。非公開会談では6月20日にオーストリア・ウィーンである「核兵器の非人道性に関する国際会議」に過去3回と同様、政府代表団を派遣することも求め、首相が応じる考えを示したという。(口元惇矢)

(2022年5月19日朝刊掲載)

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