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折り鶴つなぎ ギネス挑戦へ 日本赤十字社県支部プロジェクト 長さ29キロ目標 参加者を募る

 日本赤十字社県支部(広島市中区)が、県内の子どもに100万羽の折り鶴を折ってもらい、つなげて世界一の長さにするプロジェクトを進めている。7月末ごろまで集め、9月にギネス記録に挑む催しを開く。完成後は再生紙にしてノートを作り、ネパールの貧困地域の子どもに送る。日本の「青少年赤十字」活動の開始100年の記念事業で、参加者を募っている。

 プロジェクトでは、小中学や高校、特別支援学校などを通じて折り鶴を寄せてもらう。9月24日に県立総合体育館(中区)でつなげて一つに。100万羽が集まれば、現在のギネス記録の3倍に当たる長さ約29キロになるという。

 その後は解体して再生紙のノートの一部にする。裏表紙に折り鶴とともに県内の子どもから募った平和のメッセージを記し、ネパールの文房具が不足する地域に届ける。

 小中高生たちが奉仕や国際親善など赤十字の理念を学び、実践する青少年赤十字の活動は、日本では1922年に滋賀県で始まった。加盟する学校の教育活動の中で国際交流や防災ボランティアなどに取り組んでおり、広島県内では約250校が加盟している。

 日本赤十字社県支部は「世界の人々のため一人一人が何ができるかを考えるきっかけにしてほしい」と呼びかけている。参加希望は、学校や学級、部活動などの単位で6月30日まで受け付ける。県支部☎082(545)5011=平日のみ。(長久豪佑)

(2022年5月20日朝刊掲載)

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