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シュモー氏 紙芝居で紹介 原爆資料館 展示施設1年を記念

 被爆者のために住宅や集会所を建てた米国の平和活動家、故フロイド・シュモー氏を紹介する紙芝居の上演会が4日、広島市中区の原爆資料館であった。中区江波地区に残るゆかりの集会所が資料館の付属展示施設としてオープン1年を迎えたのを記念し、市民団体が披露した。

 資料館のピースボランティアたちでつくる「シュモーさんの『ヒロシマの家』を語りつぐ会」の今田洋子代表(70)と西村宏子さん(56)が企画。原爆投下を嘆いたシュモー氏が米国で募金を集め、焦土の広島で住宅を建てた功績を、集まった約20人に読み聞かせた。

 安佐南区の主婦小池千登恵さん(69)は「人の心の優しさを孫に伝えたい」と紙芝居をビデオに収録していた。

 シュモー氏は1949~53年、広島で住宅など計21戸を建設し、一部を市に寄贈した。市は中区江波二本松に唯一残った集会所を昨年11月1日、広島の戦後復興を支えた外国人を紹介する展示施設「シュモーハウス」にリニューアル。この1年間で、平和学習などで約千人が訪れた。(加納亜弥)

(2013年11月5日朝刊掲載)

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