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ヒロシマの惨禍 改めて訴えたい 高校生平和大使の大内さん 来月の核禁条約会議へ抱負

 6月に予定される核兵器禁止条約の締約国会議に合わせ、開催地のオーストリア・ウィーンに高校生平和大使として派遣される近畿大付属広島高福山校3年の大内由紀子さん(17)=福山市=が20日、広島市役所で記者会見し抱負を語った。

 締約国会議は6月21~23日に開催。大内さんは同16~22日ごろ、長崎代表の高校生1人とともに現地を訪れる。締約国会議のほか、オーストリアが主催する「核兵器の非人道性に関する国際会議」などで会議の傍聴や発言を目指す。広島、長崎両市を主な拠点とする市民団体「高校生平和大使派遣委員会」が派遣する。

 記者会見に臨んだ大内さんは、ウクライナに侵攻したロシアが核兵器の使用を示唆している状況に触れ「核兵器の非人道性や広島の惨禍を改めて訴えたい」と強調した。また体験を語ることのできる被爆者が高齢化している現状を踏まえ「原爆の恐ろしさを直接聞いた広島の高校生として責務を果たしたい」と力を込めた。(小林可奈)

(2022年5月21日朝刊掲載)

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