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映画「ひろしま 石内都・遺されたものたち」 出演生徒ら監督と再会 

 福山市の福山暁の星女子高3年生約100人が登場するドキュメンタリー映画「ひろしま 石内都・遺(のこ)されたものたち」の監督リンダ・ホーグランドさん=米ニューヨーク在住=が4日、同市で生徒と再会した。「カナダでの偶然の出会いが映画の訴える力を強めた」とお礼を述べた。

 映画は、被爆者の遺品を撮り続ける写真家石内都さん(66)=横浜市金沢区=がカナダ・バンクーバーの博物館で開いた個展に密着。2011年10月、修学旅行でたまたま会場を訪れた当時の同校1年生が写真を鑑賞し、全員で記念撮影するシーンが収められている。

 この日上映が始まった伏見町の福山駅前シネマモードで、石内さんと一緒に舞台に立ったホーグランド監督は「生徒に感謝の言葉を伝えたくて来日した」とあいさつ。別室で3年生の代表4人と懇談し再会を喜び合った。

 監督は「生き生きとした皆さんの登場によって68年前、同じような少女たちが突然被爆した事実が伝わりやすくなった」とお礼。初めて映画を見た生徒は「きれいに撮ってもらいうれしい」などと応じた。

 松岡沙生さん(17)は「私も平和の役に立てるよう2人の行動力に学びたい」と話した。

 上映は8日まで。シネマモードTel084(923)6800。(杉本喜信)

(2013年11月5日朝刊掲載)

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