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核廃絶 機運高まり期待 G7広島開催 県選出議員が歓迎

 2023年の先進7カ国首脳会議(G7サミット)が被爆地の広島市で開かれることが決まった23日、広島県選出の与野党国会議員は歓迎し、「核兵器のない世界」に向けた岸田文雄首相(広島1区)のリーダーシップに期待を寄せた。

 「非常に喜ばしい。核兵器のない世界をライフワークとする首相の手腕だ」。自民党の被爆者救済と核兵器廃絶推進議員連盟で事務局長を務める平口洋氏(広島2区)は声を弾ませた。ウクライナに侵攻したロシアが核兵器使用をちらつかせ威嚇を続ける中、「広島の思いを世界に届ける機会にしてほしい」と話した。

 連立を組む公明党も首相に広島開催を促していた。斉藤鉄夫国土交通相(広島3区)は「G7首脳が集まる意義は大きい。核兵器廃絶に向けた一歩になれば」と歓迎し、核兵器を持つ米国、英国、フランスを含むG7首脳に「被爆の実態に触れてほしい」と求めた。

 昨年12月の参院予算委員会で首相に広島開催を求めた立憲民主党の森本真治氏(参院広島)は「核兵器廃絶に向けた国際的な機運の醸成につながる」と評価する。一方で、昨年1月発効した核兵器禁止条約に日本政府が後ろ向きな姿勢を示していることに触れ「サミットだけではなく、核兵器のない世界に向けて一体的な取り組みを進めてほしい」と注文した。(中川雅晴、境信重、山本庸平)

(2022年5月24日朝刊掲載)

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