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ヒロシマ折り鶴 再利用の年賀状 文華堂発売

 印刷業の文華堂(広島市中区)は、中区の平和記念公園の原爆供養塔に寄せられた折り鶴を再利用した年賀状を発売した。売り上げの中から、1枚につき1円を広島市の原爆ドーム保存事業基金に寄付する。

 NPO法人「おりづる広島」(南区)が回収し、広島県府中町の「なないろ作業所」で選別した折り鶴を使う。大阪府の製紙会社が作った再生紙に、所定のデザインの中から客の注文に応じて印刷する。価格は枚数に応じて3675(1~20枚)~1万3125円(191~200枚)。

 文華堂は1897年に長崎市で創業し、戦後、広島市に移った。「二つの被爆地で印刷業を営んできた企業として地域に恩返ししたい」としている。中区の2店舗で受け付ける。カタログを取り寄せて注文もできる。Tel082(241)2415。(境信重)

(2013年11月6日朝刊掲載)

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