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平和運動の在り方探る 30日シンポ 被爆2世の連携強化

 全国被爆二世団体連絡協議会(二世協)は30日、広島市中区の原爆資料館東館で、これからの平和運動の在り方を探るシンポジウムを開く。被爆者が高齢化する中、被爆2世の活動の裾野を広げようと初めて企画した。

 パネリストは、被爆者から2世への健康影響を研究する鎌田七男・広島大名誉教授(血液内科)、県被団協の坪井直理事長たち4人。2世が直面する課題、今後の運動への期待などをテーマに意見を交わす。

 二世協は1988年、労働組合を中心に結成。現在は広島、長崎、山口、神奈川など6府県の19の被爆2世団体が加盟する。厚生労働省の2世施策は年1回の健康診断だけで、がん検診の追加など援護拡充を訴えてきた。

 5日、広島市役所で会見した二世協の平野克博事務局長(55)=廿日市市=は「加盟団体以外にも参加を呼び掛けている。シンポを機に連帯し、運動を前進させたい」と述べた。

 午後6~8時。予約不要で無料。事務局(県教職員組合)Tel082(264)3222。(田中美千子)

(2013年11月6日朝刊掲載)

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