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栗原さん原爆詩 情感豊かに朗読 広島市東区で生誕100年記念

 原爆詩「生ましめんかな」で知られる広島市出身の詩人栗原貞子さん(1913~2005年)の生誕100年を記念した朗読会が5日、広島市東区の広島女学院大であった。

 同大と交流のある俳優山本学さん(76)と学生2人の計3人が、栗原さんの原爆詩3編を披露。このうち、「生ましめんかな」では、被爆直後の地下室で妊婦を助け、無事赤ん坊を産ませた助産師の姿を情感豊かに読み上げ、学生たち約500人が聞き入った。

 同大は08年に栗原さんの直筆原稿や創作ノートを長女から寄贈され、図書館に栗原貞子記念平和文庫を設けている。朗読した3年八谷しおりさん(20)は「栗原さんの詩の朗読を続け、被爆の惨状を伝えていきたい」と話していた。(折口慎一郎)

(2013年11月6日朝刊掲載)

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