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「定期寄港 否定できず」 岩国市長 ミゲルキースが4度目

 「遠征洋上基地」と呼ばれる米海軍の大型艦船ミゲルキースが25日、岩国市の米軍岩国基地に寄港した。昨年10月から4度目となる。岩国市は基地を軍艦などの母港や定期的な寄港地にしないよう米側に求めており、福田良彦市長は「定期的との見方も否定はできない」との認識を示した。

 中国四国防衛局から市に入った連絡によると、米側は寄港目的を補給などのためとしている。午後1時45分ごろ、基地の港湾施設に入った。接岸直前に連絡があり、滞在期間は不明としている。

 昨年10月に艦上訓練を目的に初めて寄港し、今年1月と4月にも補給などのために訪れた。福田市長は「今回は補給目的で市民生活に影響はない。定期的かどうか、国などを通じ、もう少し長い期間で寄港の目的などの情報を集め、分析したい」としている。

 一方、中国四国防衛局は同日、岩国基地の空母艦載機が硫黄島で実施していた陸上空母離着陸訓練(FCLP)を終えたと岩国市に通知した。岩国基地は悪天候時などの予備施設に指定されていたが、訓練はされなかった。(川村奈菜、有岡英俊)

(2022年5月26日朝刊掲載)

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