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ウクライナからの避難者 福山市、独自支援へ 相談員配置

 福山市は、ロシアの軍事侵攻が続くウクライナの避難者を独自に支援する方針を決めた。市役所に生活相談員を置くほか、家財道具の提供や光熱費の負担などのサポートも始める。関連経費約1800万円を盛り込んだ2022年度一般会計補正予算案を6月の市議会定例会に提出する。

 市役所1階の市民生活課にロシア語の通訳1人を配置する。ワンストップ窓口として住居や子育て、教育、仕事など生活全般の困り事を聞き、民間と連携して支援する。必要に応じて日本語学習などに付き添うため、ロシア語やウクライナ語に対応できる支援員数人も確保する。

 また、避難者に貸し出す市営住宅に家電製品を備え付け、光熱費も当面負担する。市が現時点で把握する市内への避難者は5家族7人いる。孤立を防ぐため以前から市内で暮らすウクライナ人との交流の場も設ける予定だ。

 6月の市議会定例会に提出する22年度一般会計補正予算案には他に、新型コロナワクチンの4回目接種の経費として約15億5千万円も計上する。(門戸隆彦)

(2022年5月26日朝刊掲載)

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