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改修工事 中旬に開始 島根原発オフサイトセンター 年度内終了 計画通り

 島根県は6日、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の事故対策拠点となるオフサイトセンター(同市内中原町)の放射線防護に向けた改修工事を、11月中旬に始めると明らかにした。前例のない工事で6月に始めた業者選定は難航したが、当初計画通り年度内に改修を終える。

 10月31日、改修の設計・施工契約を日立製作所中国支社(広島市中区)と結んだ。工期は来年3月25日まで。フィルター付き換気設備の設置や窓枠の補修で放射性物質の流入を防ぐ。作業員の入退室時に放射性物質の付着を検査するスペースも新設する。

 事業費は2億1900万円。センター(原発約9キロ)代替拠点の県出雲合同庁舎(同28キロ、出雲市)も同様に改修する。事業費は2億9900万円。

 両施設の改修をめぐっては設計業者を募った6月の公募で提案がなく、施工とセットにした7月の再公募に同社だけが応じていた。同社広報・IR部は「原発関連施設の施工ノウハウを生かし工事を進める」としている。(樋口浩二)

(2013年11月7日朝刊掲載)

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