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催しでウクライナ支援 河内の直売所「寄りん菜屋」 4日に3回目

 東広島市河内町の住民たちが運営する農産物直売所「寄りん菜屋(さいや)」(同町小田)が、ロシアの侵攻を受けるウクライナを支援するイベントを開いている。旬の食材を使った料理の屋台や子ども向け企画を用意し、収益の一部を支援機関に寄付。地域を盛り上げながら国際貢献にもつなげようと知恵を絞る。4日に3回目を催す。

 「にぎわい市」と銘打ち、4月から毎月開く。これまでは店頭に屋台を設け、地元産の野菜や山菜の天ぷら、ピザなどを販売。地元和太鼓グループの演奏や、子ども向け文房具が当たるくじ引きも催した。会場の募金箱に集まった現金と合わせ、4、5月で計約3万円を支援金として日本赤十字社県支部に託した。

 4日はシカやイノシシの肉が入るジビエカレー、直径1メートルの鉄鍋で作るパエリア、地元産もち米の甘酒スムージーなどを売り出す。午前10時~午後3時。

 寄りん菜屋は2000年に開業。住民たちでつくる協議会が、市の指定管理者として運営する。新型コロナウイルス禍による減収などに直面し、新たなイベントを話し合う中で「窮地にあるウクライナの人々の役にも立てないか」との声があり、企画を練った。

 協議会事務長の山脇良子さん(81)は「にぎわいと支援の輪を広げながら、ウクライナ情勢の一日も早い改善を願いたい」と話している。(教蓮孝匡)

(2022年6月2日朝刊掲載)

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