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[2023広島サミット]G7効果を期待 広島県産品に力 ピオーネ・レモンサイダー・ローストビーフ… お中元売り場続々

 広島市内の百貨店が中元の特設売り場を続々と開設している。新型コロナウイルス禍で定着した自宅で味わう食品に力を入れる。2023年の先進7カ国首脳会議(G7サミット)の開催地に広島市が決まり、各店は広島県産品の需要が増すとみて売り込みを強めている。(森岡恭子)

 そごう広島店(中区)は3日、ギフトセンターを設けた。洋菓子や精肉、ビールなど約1800点を用意。三次ピオーネなどの定番に加え、「おうちグルメ」と銘打った有名店のカレーパンなど身近な人へのギフトもそろえた。

 5月に来日したバイデン米大統領と岸田文雄首相の乾杯で使われた広島レモンサイダーも展示した。広島県府中町の新谷美佐子さん(75)は「ちょっとぜいたくな贈り物で県外に暮らすおいっ子を喜ばせたい」と品定めしていた。

 福屋八丁堀本店(中区)は9日、同広島駅前店(南区)は10日にギフトセンターを開く。広島県と共同開発した「瀬戸内ひろしま宝箱」はレモンサイダーや県産野菜を使ったポタージュ、広島牛ローストビーフなど17点を扱う。

 昨年の中元商戦では、「宝箱」の売り上げがコロナ禍前の19年より1割増加。感染拡大で会えない家族や友人に古里の味覚を贈る需要を背景に好調だった。営業本部の中村真緒主任は「G7や大統領効果で県産品の需要が増える」と期待している。

 広島三越(中区)は7日に設ける。

(2022年6月4日朝刊掲載)

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