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[G7サミット ヒロシマへ] 「世界への宣伝効果大」 日銀支店長、着実な整備重視(2023広島サミット)

 日銀広島支店の井上広隆支店長は3日の定例会見で、2023年に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)について「当地経済にとって非常にポジティブ(前向き)」との期待感を示した。「効果を最大限に発揮するため、インフラ面やソフト面の整備を着実に進めることが重要」とも述べた。

 16年の伊勢志摩サミット(三重県)では開催期間中の飲食や宿泊などの経済効果が500億円、サミット後の観光客の増加などの効果は計4500億円あったと説明。「世界に向けた宣伝効果は大きい」とした。

 さらに「広島を楽しんでもらう取り組み例の一つが玄関口の整備」と指摘。JR広島駅(広島市南区)周辺の整備や、同駅と広島空港(三原市)の移動時間を短くする広島高速5号(4・0キロ)の早期完成に期待を示した。

 支店が同日発表した金融経済月報は、広島県の景気は「下押し圧力は残るものの、緩やかに持ち直している」と判断を6カ月ぶりに引き上げた。(加田智之)

(2022年6月4日朝刊掲載)

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