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原発事故備え屋内退避 島根県松江の小中高39校で訓練

 島根県松江市は7日、中国電力島根原子力発電所(同市鹿島町)の事故に備え、市内の小中高校39校を対象に屋内退避訓練をした。

 教職員を含め1万1469人が参加。市教委が午後1時20分、各校に「島根原発でトラブル」と無線連絡した。同市東出雲町の意東小では、非常ベルを鳴らし、校内放送で教室への退避を指示。昼休憩中の児童たちは急いで教室に戻り、窓を閉めていた。

 6年1組では22人全員が3分以内に教室へ入った。担任の多賀秀樹教諭(56)は「高学年らしく、短時間に整然と行動できた」と評価。同組の米山毅(ごう)君(11)は「事故が起きても、慌てず家や学校に避難したい」と話していた。

 一方で放送を最後まで聞かず、ベルが鳴った瞬間に駆け出す児童もおり、終了後に作野宏喜校長が注意していた。(土井誠一)

(2013年11月8日朝刊掲載)

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