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露の核威嚇「断固抗議」 日本被団協 3年ぶり対面総会

 日本被団協は8日、定期総会を東京都内で始めた。新型コロナウイルス禍で3年ぶりの対面形式の開催。ウクライナに侵攻したロシアが核兵器による威嚇を続ける現状を踏まえ、被爆者団体として断固抗議する姿勢を確認した。9日まで。

 田中熙巳(てるみ)代表委員(90)は全国の地方組織から集まった約50人を前に長期化するウクライナ情勢への危機感を強調。「被爆者としてこの戦争を早くやめさせるよう声を上げ続けよう」と呼びかけた。

 オーストリアで20日にある「核兵器の非人道性に関する国際会議」に政府代表の一人として参加する木戸季市事務局長(82)は、戦争放棄をうたう憲法9条に触れ「世界の共通規範になるよう発信する」と述べた。

 昨年度の活動報告もあり、核兵器禁止条約への参加を岸田文雄首相(広島1区)に求めた署名活動や被爆2世の実態調査などを振り返った。(樋口浩二)

(2022年6月9日朝刊掲載)

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