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　広島市中区の中央図書館やこども図書館をＪＲ広島駅前の商業施設エールエールＡ館（南区）に移す市の計画で、読み聞かせボランティアたちでつくる市民団体は９日、識者や市民の意見を聞く審議会の設置などを求める請願書を市議会に出した。

　「こども図書館移転問題を考える市民の会」の柴田幸子代表（９０）たち６人が市議会棟を訪れ、佐々木寿吉議長に手渡した。請願書は６項目で、市議会が３月に可決した決議の趣旨を踏まえて建築家や司書、利用者たちでつくる審議会を設けて整備方針をまとめることや、２０２５年度の開館目標にこだわらず時間をかけて検討することなどを求めている。

　同会は現在地の中央公園内でのこども図書館の建て替えを要望しており、柴田代表は「市民の意見を取り入れた施設にしてほしい」と話した。佐々木議長は「市民が文学により親しめるよう、総務委員会で十分議論したい」と応じた。

　同会はこの日、同様の内容の要望書を市生涯学習課に提出した。

（２０２２年６月１０日朝刊掲載）