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騒音 F35Aの共同訓練 米軍岩国基地 岩国市に苦情112件

 岩国市の米軍岩国基地に飛来した米空軍のステルス戦闘機F35A18機が6日から、岩国基地所属のステルス戦闘機F35Bと訓練していることを米軍は10日までに明らかにした。市には9日までの4日間で騒音の苦情が112件寄せられ、空母艦載機が岩国基地から離れていた昨年6月の1カ月間に比べ、早くも65%に上っている。

 米アラスカ州の空軍基地を拠点とするF35Aは1日に12機、4日に6機が着陸した。米インド太平洋軍は即時戦闘能力を高めるための空軍と海兵隊の共同訓練と説明するが、期間は明らかにしていない。

 両機種は日中や夜間に飛び立ち、岩国市に6~9日に1日当たり14~36件の苦情があった。この4日間に市内3カ所の測定地点で「騒々しい工場の中」に相当する90デシベルを超える騒音が記録された。岩国基地は「地域への影響をできる限り緩和する努力をしている」としている。

 一方で、中国四国防衛局は10日、飛来した目的や機種、所属を岩国市などに連絡した。岩国市など2市2町と山口県でつくる県基地関係県市町連絡協議会は同日、外来機が飛来して住民生活に影響が大きい訓練をする場合は事前に地元自治体へ通知するほか、騒音を減らす措置を取るよう同防衛局に求めた。(有岡英俊、川村奈菜)

(2022年6月11日朝刊掲載)

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