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高校生大使 核廃絶へ結束 全国の31人 西区で結団式

 2022年度の「高校生平和大使」の結団式が11日、広島市西区の自治労会館であった。17都道府県から31人が集合し、核兵器廃絶に向けた思いを共有した。それぞれの地元で国連欧州本部(スイス・ジュネーブ)に届ける署名を集める活動などに取り組む。

 31人は広島、長崎両市の市民団体「高校生平和大使派遣委員会」の在間秀和共同代表(73)から任命書を受け取り、25代目の大使となった抱負を語った。長崎西高2年宮崎優花さん(16)=長崎市=は「他の大使と協力して平和を願う被爆者の思いを広めたい」。広島大付属福山高1年西川繭可(まゆか)さん(16)=福山市=は「若い世代の平和への意識をもっと高めたい」と述べた。

 署名は8月まで集める。同委員会は直接渡すためにジュネーブに大使を派遣していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で20、21年度は中止。22年度は未定としている。

 大使たちはこの日、原爆資料館元館長で被爆者の原田浩さん(82)=安佐南区=の証言も聞いた。12日は平和記念公園の原爆慰霊碑に献花し、公園内の碑を巡る。(前田薫奈)

(2022年6月12日朝刊掲載)

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