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首相「G7 核なき世界発信」 広島で就任を祝う会

 岸田文雄首相(広島1区)は12日、広島市中区のホテルで開かれた首相就任を祝う会に出席した。市での開催を決めた2023年の先進7カ国首脳会議(G7サミット)について、「広島から平和や核兵器のない世界へ、強いメッセージを発する機会にしたい」と誓った。

 岸田首相は支援者たち約1100人を前に、ロシアが核兵器で国際社会を威嚇する現状などに触れて、広島でのG7サミット開催を決断したと報告。「広島のみなさんが主役として大きな役割を担ってもらえる。不透明な国際社会だからこそ、広島の人間でしかできない形で世界の平和維持に貢献するチャンス」と協力を呼びかけた。

 祝う会は昨年10月の岸田首相誕生を受け、地元の首長や経済団体代表たちが発起人となり、当初は今年1月に企画。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期していた。

 就任後5回目の広島県入りとなった岸田首相は会で、過去の衆院選や昨年9月の自民党総裁選の支援に謝辞を述べた。今月22日の公示が有力視される参院選へ向け「岸田政権の行方を占う重要な選挙だ」と強調。締めくくりに「広島人として恥ずかしくない総理大臣をしっかり務めたい」と述べた。

 発起人で広島商工会議所の池田晃治会頭は「岸田政権への期待感の証左として内閣支持率が上昇している。参院選に圧勝してほしい」、湯崎英彦知事は「さまざまな課題の解決へ道筋を付け、長く総理をやってもらいたい」と激励。広島市の松井一実市長は「国を挙げてサミットを成功させるためにも外相会合を長崎市で」と要望した。(河野揚)

(2022年6月14日朝刊掲載)

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