×

ニュース

広島市長 初日にスピーチ 締約国会議

 核兵器禁止条約の第1回締約国会議(21~23日・オーストリア)に出席する広島市の松井一実市長は16日、会議初日に平和首長会議の会長としてスピーチする予定だと明らかにした。被爆者が切望する核兵器廃絶を訴える。

 松井市長は19日に渡航。21日のスピーチでは、ウクライナ情勢や核抑止への依存が高まっている現状を踏まえ、条約の実効性を高める作業の早期着手を求める。議長を務めるオーストリア外務省のクメント氏との面会も調整している。

 23日には、米国の核戦力を基幹とする北大西洋条約機構(NATO)の加盟国、ノルウェーの外務省特命軍縮大使と面会。日本政府が見送ったオブザーバー参加を同国が決めた背景などについて聞く方針だ。

 平和首長会議は21日に現地で関連イベントを開く。松井市長はこの日の記者会見で「核兵器の廃絶以外に根本的な解決策は見いだせないとの広島の心を、関係者に理解してもらいたい」と話した。(久保田剛)

(2022年6月17日朝刊掲載)

年別アーカイブ