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シール売ってウクライナ支援 竹原の高2福本さん 独自の図案 「一人でも助かれば」

 ロシアから侵攻を受けているウクライナの人々を支援しようと、基町高創造表現コースで学ぶ2年福本悠那(はるな)さん(16)=竹原市=がオリジナルのシールを作り、売り上げを寄付する計画を進めている。命や生活を脅かされる子どもたちの姿に心を痛め、「高校生でも何かできる。私には絵がある」と行動に移した。(渡部公揮)

 シールはタブレット端末のアプリでデザインし、ウクライナ国旗の青と黄を基調色にした。国花のヒマワリや虹、太陽などを組み合わせ、愛らしい図案に仕上げている。縦30センチ、横21・5センチの1シートに8種類、大小13点をちりばめた。

 身の回りの物に貼って、飾りやアピールに役立ててもらう。1枚500円で販売。ウクライナ人道危機救援金の枠を設けている日本赤十字社を念頭に、売り上げを寄付する。

 福本さんは同高美術部の部長を務め、美大進学を目指している。ニュースで現地の惨状を知り、3月に先輩にも声を掛けてシール作りを企画した。被爆者の証言を基に同高が取り組む「原爆の絵」の制作にも加わっており、その体験も背中を押したという。

 これまでに友人たちに配り、1万円近く集まった。民族衣装姿のウクライナ人少女を描いた絵をチャリティーオークションに出品する計画もある。福本さんは「大きな額ではないが、私の行動で助かる人が一人でもいれば」と願う。

 シールは、竹原市本町の道の駅たけはらで購入できる。同駅☎0846(23)5100。

(2022年6月17日朝刊掲載)

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