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避難民への継続支援訴え ウクライナ隣国モルドバで活動 福山で看護師の佐々木さん

 ロシアによるウクライナ侵攻で隣国モルドバに避難した人たちの支援活動に従事した看護師の佐々木綾菜さん(31)=神石高原町=が19日、福山市南蔵王町の福山労働会館みやびで現地での活動を報告した。

 佐々木さんは、神石高原町を拠点に活動するNPO法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)の医療団の一員としてモルドバの首都キシナウに3月31日から4月18日まで滞在。仮設診療所の開設や医師の診察の支援、避難民への物資の提供などに携わったことを紹介した。「患者の多くが戦闘による負傷ではなく、慢性的な基礎疾患や避難生活のストレスによる症状などを訴えている」と避難民の窮状に触れ、継続的な支援の必要性を呼びかけた。

 佐々木さんは22日から約1カ月間、再びモルドバで支援活動に当たるという。講演は、神石郡出身者でつくる神石郡友会が主催した。(野平慧一)

(2022年6月20日朝刊掲載)

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