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岩国基地の苦情 山口県に7105件 21年度 本年度から内訳も公表へ

 山口県は20日、県に寄せられた米軍岩国基地(岩国市)関連の苦情が2021年度に7105件あったと明らかにした。本年度からは総数と内容ごとの内訳の件数を公表する方針も示した。

 県議会総務企画委員会で岩国基地対策室の藤村和也次長が答弁した。主には県民相談室に寄せられた苦情で、電子メールでの受け付けが7097件、電話が6件、文書が2件。20年度は計6203件だった。

 苦情の内容を県は「電子メールは、米軍出て行けなど定型的なものが多い」と説明した。ただ中身を精査していないため、内容別の件数は分からない。委員からは「相当数の苦情が来ているが、数字だけでは誤った考えを与えがち。住民の直接的な問題となる騒音などを明確に分けて示してほしい」と指摘があった。

 岩国市は基地関係の苦情について総数と「航空機騒音」など内訳数を公表している。藤村室次長は「しっかり整理し、県民に提供したい」と述べた。(渡辺裕明)

(2022年6月21日朝刊掲載)

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