基町地区の今昔 みんなで語ろう 来月2日中区で「サロン」
22年6月24日
広島市中区の基町地区の今昔を語り合う「おしゃべりサロン」が7月2日、同地区の基町資料室で開かれる。市立大(安佐南区)と中区が連携し、地区の暮らしを記録するプロジェクトの一環で、初めて企画した。バラックが目立つ街から高層アパート群へと姿を変え、さらにサッカースタジアムの建設が進む街の変遷をたどる参加者を募っている。
参加者には高層アパート群が完成する前の1957年ごろの住宅地図などを参考にしながら、それぞれの思い出を披露してもらう。プロジェクトのスタッフで市立大非常勤特任教員の増田純さん(32)は「当時を振り返るさまざまな場面に、貴重な生活史が詰まっている。記録を残す際の参考にしたい」と話す。写真や行事のパンフレットの持参も呼びかける。
基町は戦前、軍の施設が占めていた。原爆投下の翌46年から住宅営団と市、県が順次、戦災者向けの公営住宅を建てた。それでも人はあふれ、本川の河岸付近にはバラックなどの不法建築物が密集した。県と広島市は56年度から中層アパート、68年から高層アパート群の建設を始め、78年に再開発事業を終えた。
サロンの参加者は5人ほどを募り、午後2時から1時間を予定。参加費は無料。基町に集う人の輪を広げる目的もあり、ゆかりがなくても関心がある人も受け付ける。8月6日、9月3日も同じ時間帯で開く。希望者は事前に問い合わせる。基町プロジェクトの活動拠点「M98」☎082(555)8250=月、火曜日を除く午前11時~午後6時。(加納亜弥)
(2022年6月24日朝刊掲載)
参加者には高層アパート群が完成する前の1957年ごろの住宅地図などを参考にしながら、それぞれの思い出を披露してもらう。プロジェクトのスタッフで市立大非常勤特任教員の増田純さん(32)は「当時を振り返るさまざまな場面に、貴重な生活史が詰まっている。記録を残す際の参考にしたい」と話す。写真や行事のパンフレットの持参も呼びかける。
基町は戦前、軍の施設が占めていた。原爆投下の翌46年から住宅営団と市、県が順次、戦災者向けの公営住宅を建てた。それでも人はあふれ、本川の河岸付近にはバラックなどの不法建築物が密集した。県と広島市は56年度から中層アパート、68年から高層アパート群の建設を始め、78年に再開発事業を終えた。
サロンの参加者は5人ほどを募り、午後2時から1時間を予定。参加費は無料。基町に集う人の輪を広げる目的もあり、ゆかりがなくても関心がある人も受け付ける。8月6日、9月3日も同じ時間帯で開く。希望者は事前に問い合わせる。基町プロジェクトの活動拠点「M98」☎082(555)8250=月、火曜日を除く午前11時~午後6時。(加納亜弥)
(2022年6月24日朝刊掲載)