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避難民に寄り添う気持ち忘れないで 福山で報告 支援を訴え ウクライナや隣国で活動の2人

 広島県神石高原町の認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)の大西健丞代表理事(55)とカメラマンの近藤史門さん(28)が26日、ウクライナや隣国のモルドバでの活動を福山市田尻町の教会「高島チャペル」で報告した。

 大西さんは4月26日から5月6日までウクライナの首都キーウ(キエフ)などを訪問。砲撃を受けて崩れた小学校の校舎や、燃料を求める車が列をつくる様子を動画を交えて紹介した。ウクライナ国内の支援は足りていないと分析。「復興策として、機能が停止している病院の支援も検討している」とした。

 近藤さんは3月からモルドバの状況を撮影。PWJが運営する仮設診療所で、ウクライナの子どもから復活祭(イースター)の飾りをもらい勇気付けられたと思い出を語った。「平和をつくろうとする人たちの一助となるため、避難民に寄り添う気持ちを忘れないでほしい」と呼びかけた。

 会場では約40人が聞き入った。田尻町の日本語教師森雅子さん(69)は「長期的なサポートが必要だ。福山でもできることを探したい」と話していた。(東山慧介)

(2022年6月27日朝刊掲載)

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