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虹色クッキーでウクライナ支援 広島文化学園大生と安佐南の洋菓子店 販売収益から募金

 広島文化学園大(広島市安佐南区)の学生が、同区山本の洋菓子店「ハーベストタイム」とメレンゲクッキーを共同開発した。色や味違いの8種類をそろえ「虹色メレンゲクッキー」と命名。クッキーは同店で販売中で、収益の一部はロシアの軍事侵攻を受けるウクライナの子どもたちを支援する同大の募金プロジェクトに充てる。(高本友子)

 桃やイチゴなど果物のピューレを使用。小学校や特別支援学校の教員を目指す子ども学科の学生が授業の一環で商品開発に携わった。「雨が降らなければ虹は出ない」との米ハワイのことわざにちなみ、虹をモチーフにした。つらいことがあってもこの先、きっと良いことが起きるという思いを込めたという。

 各種ごとに4個入り200円で販売。3年西野絢哉さん(23)は「おいしいお菓子で、新型コロナウイルス禍などで落ち込んだ気持ちが少しでも楽になれば」と話す。今月15、16日には同大で販売会があり、200セットを完売した。

 同大はロシアがウクライナに侵攻した直後の3月上旬から学生や教員の有志で募金活動を開始した。これまでに約200万円が寄せられており、現地の病院の小児科に届けるという。菓子の企画とともに、募金の実行委員会にも入っている3年安井太陽さん(20)は「ウクライナのために少しでも行動したかった」と力を込める。

 同店では虹色メレンゲクッキーを新商品としてしばらく販売する。杉田雅之オーナーシェフ(43)は「ウクライナのためにできることがないかとずっと考えていた。協力できてうれしい」と話していた。営業は午前10時半~午後6時。火曜定休。☎082(871)2228。

(2022年6月28日朝刊掲載)

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