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島根原発3号機安全審査 「国に取り扱い確認を」 知事

 島根県の溝口善兵衛知事は13日の記者会見で、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の稼働に向けた安全審査に関し、中電が建設中の3号機を国に申請する場合「(事前に)取り扱いを確認し、説明することが必要」と述べた。停止中の2号機に比べ、稼働に慎重な姿勢を示した。

 溝口知事は、稼働すれば福島第1原発事故後、初の新規稼働となる3号機は、2号機とは「状況が違う」と指摘。原子力規制委員会による3号機の安全審査の方法が「明らかでない」として、中電に規制委への確認と県への説明を求めた。

 「2、3号機で申請準備を進めている」とする中電に対し、溝口知事は安全審査の申請前に県の了解を得るよう求めている。審査前には申請の事実だけを了解し、安全性の判断は規制委の審査後に下す方針だが、3号機の申請に新たな前提条件を加えたことになる。

 3号機の稼働手続きをめぐり、松江市の松浦正敬市長も6日、「2号機とは違う手順になる」と発言していた。(樋口浩二)

(2013年11月14日朝刊掲載)

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