名称「広島サミット」に 政府 行事内容 今後の焦点
22年6月30日
政府は29日、広島市で来年5月19~21日に開く先進7カ国首脳会議(G7サミット)の名称を「広島サミット」にすると明らかにした。岸田文雄首相が意欲を示す各国首脳との「平和のモニュメント」訪問など、関連行事の内容が今後の焦点になる。
磯崎仁彦官房副長官が記者会見で、来年のサミットに関し「広島サミットという名称で、広島は漢字表記という認識だ」と説明した。土日曜を含む開催日程はG7各国との調整などを踏まえて決めたという。
一方、岸田首相が繰り返し言及している「平和のモニュメント」が平和記念公園(中区)の原爆慰霊碑を指すのかどうかは「『平和のモニュメント』も含め、サミットの各種関連行事は準備段階で自治体、関係者と調整する」と述べるにとどめた。
被爆地広島で初のサミット開催を巡っては、広島県、市から要請を受けた岸田首相が、G7首脳と被爆者との面会や原爆資料館の見学を検討する考えを示している。
日程の決定を受け、松井一実市長は29日の記者会見で「梅雨の中で傘を差しながらよりも、晴れで原爆慰霊碑に献花してもらった方が良い。政府には被爆の実態に触れる機会をぜひ確保してもらいたい」と期待した。この日は中区の広島商工会議所ビルに入る市のサミット推進室を訪れ、職員を激励した。市は30日に市幹部32人でつくるサミット推進本部を設置する。
広島県も30日、県幹部たち20人のサミット庁内連絡会議を設置し、初会合を開く。7月1日に県の広島サミット推進審議官に就く山根健嗣元総務局長は報道各社の取材に「五月晴れになれば、平和記念公園の新緑の美しさが絵になる」と5月の開催を歓迎した。(樋口浩二、河野揚、川上裕)
(2022年6月30日朝刊掲載)
磯崎仁彦官房副長官が記者会見で、来年のサミットに関し「広島サミットという名称で、広島は漢字表記という認識だ」と説明した。土日曜を含む開催日程はG7各国との調整などを踏まえて決めたという。
一方、岸田首相が繰り返し言及している「平和のモニュメント」が平和記念公園(中区)の原爆慰霊碑を指すのかどうかは「『平和のモニュメント』も含め、サミットの各種関連行事は準備段階で自治体、関係者と調整する」と述べるにとどめた。
被爆地広島で初のサミット開催を巡っては、広島県、市から要請を受けた岸田首相が、G7首脳と被爆者との面会や原爆資料館の見学を検討する考えを示している。
日程の決定を受け、松井一実市長は29日の記者会見で「梅雨の中で傘を差しながらよりも、晴れで原爆慰霊碑に献花してもらった方が良い。政府には被爆の実態に触れる機会をぜひ確保してもらいたい」と期待した。この日は中区の広島商工会議所ビルに入る市のサミット推進室を訪れ、職員を激励した。市は30日に市幹部32人でつくるサミット推進本部を設置する。
広島県も30日、県幹部たち20人のサミット庁内連絡会議を設置し、初会合を開く。7月1日に県の広島サミット推進審議官に就く山根健嗣元総務局長は報道各社の取材に「五月晴れになれば、平和記念公園の新緑の美しさが絵になる」と5月の開催を歓迎した。(樋口浩二、河野揚、川上裕)
(2022年6月30日朝刊掲載)