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締約国会議参加の広島市長 政府 会議に「出るべき」

 広島市の松井一実市長は29日の記者会見で、オーストリア・ウィーンであった核兵器禁止条約の第1回締約国会議の報告をした。日本政府が同会議へのオブザーバー参加を見送ったことに触れ「議論の場に出た方が良いと痛感した」と強調した。

 松井市長は会議でスピーチしたほか、「核同盟」の北大西洋条約機構(NATO)に加盟するノルウェーの代表と面会してオブザーバー参加した理由を聞いた。代表からは「ノルウェーの条約批准は難しいが建設的な対話は大切だ」と説明を受けたという。

 松井市長は「核兵器のない世界に向けて着実に進むために参加が重要だと理解してもらいたい」と述べ、来年11~12月に米ニューヨークで開かれる予定の第2回締約国会議に日本政府が参加するよう引き続き働きかける考えを示した。(川上裕)

(2022年6月30日朝刊掲載)

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