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空中給油機 先行移転 来月にも見解 岩国市長会見

 山口県岩国市の福田良彦市長は14日、市役所で会見し、米海兵隊岩国基地(岩国市)への先行移転が焦点になっている米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のKC130空中給油機について「沖縄のためにできることを全国が考えなければならない」とあらためて強調した。12月の市議会定例会をめどに、先行移転についての見解を表明する見通し。

 福田市長は先行移転受け入れを判断するため11~13日に沖縄県を訪問。会見ではそれを総括し、沖縄全体の基地負担が過重だと指摘したうえで、「特に普天間基地の危険性の除去、全面移管は早期にされるべきで、政府としても最優先の課題だ」と述べた。

 普天間飛行場の視察では移転自体を容認した当時から3機増えた空中給油機全15機の運用状況も確認。「諸外国への飛行や点検、整備などで、実際は10機程度の運用になるとの説明を受けた」と明らかにした。

 空中給油機については、政府が来年6~9月に岩国基地へ移転させる考えを市に伝えている。市は移転そのものは容認しつつも、現時点では「普天間問題の見通しが立つまでは認めない」との立場を貫いている。(野田華奈子)

(2013年11月15日朝刊掲載)

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